全力疾走、ときどき爆睡。

報道記者/NPO法人maggie's tokyo共同代表・鈴木美穂のブログ。あれもこれも追いかけて、きょうも猪突猛進進進!!

ご縁を感じて下さる方へ。

2年前の今頃、私の今の人生を形作る上で欠かせないご縁がありました。

今ではツーショットを何枚撮ったか分からない、NPO法人マギーズ東京で共に共同代表を務める秋山正子さん。

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先週、マギーズ東京前にて。

なぜふたりでこんなに笑っているのか意味不明ですが、我ながらいいコンビだと思っています^^

 

話は戻ること8年前。

健康自慢だった私が青天の霹靂で乳がんになりました。

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当時まだ24歳。

がんの知識ゼロだった私は、「がん=死」のイメージを持っていて、目の前真っ暗、絶望して精神的に追いつめられ、変わり果てていく自分が受け入れられずに取り乱し、何度も自宅マンションから飛び降りようとして死の淵を彷徨っていました。

だから、なんとか復職できた後は、本業の傍ら、闘病中に自分が欲しかったものや必要だった情報が今闘病しているがん患者さんに届くように…と自分なりにできることを細々と続けていました。

そんな折、2014年3月に訪れたウィーンでの国際意見交換会で英国発のがんに影響を受ける全ての人が全てのステージで利用できるmaggie's cancer caring centres(マギーズセンター)の存在を知り、「これこそ闘病中にあったらいいなと思い描いていたものだ!」「これまでの活動はここにつながっていたんだ!」とビビビっときて帰国。

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ネットに日本語で「マギーズセンター」と入力してみたら、文献もシンポジウムの登壇者にもいつも同じ名前があり、それが、「秋山正子」さんでした。

調べてみると、5年前に英国マギーズセンターの存在を知ってすぐに英国に見に行き、CEOを日本に招致してシンポジウムをしたり…とかなり熱い。

キーパーソンは秋山正子さんだ!と直感した私は、彼女が白十字看護ステーションの所長で、暮らしの保健室の室長だとわかったので、早速暮らしの保健室に電話をしてアポをとって訪ねました。

それが、2014年4月のはじめの出来事だったのでした。

そして、秋山正子さんに会った瞬間そのお人柄に恋に落ち、初めて会ったその日に「一緒にやれば必ずできます!日本に、まずは東京にマギーズセンターを作りましょう!」と持ちかけて、まさに「ビビビ婚」。

その後すぐに(彼女を取り上げた「NHKのプロフェッショナル仕事の流儀」などを見て)知るのですが、彼女は人柄が良いだけではなく、看護の世界で知らない人はいない「市ヶ谷のマザーテレサ」の異名を持つ名実共に素晴らしいプロフェッショナルで、マギーズ東京のプロジェクトを立ち上げる唯一無二のパートナーだったのでした。

(どうでもいいけど、このご縁を活かす直感力とスピード感、恋愛にも応用できたらいいのにと願ってやみません…が、そっち方面は圧倒的に苦手です(((o(*゚▽゚*)o))))

そうして翌月お互いの仲間を誘って「マギーズ東京プロジェクト」が開始。

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1年後の2015年4月に「NPO法人マギーズ東京」になりました。

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ちなみに、マギーズセンターを知った当時友人に説明するためによくシェアしていた記事は、コミュニティーデザイナーの山崎亮さんが書かれた記事でした。

www.kajima.co.jp

そんな山崎亮さんにも、NPO法人マギーズ東京設立時から理事をしていただいています。

 

闘病からプロジェクト発足、そしてクラウドファンディング開始まで2014年4月〜2014年9月)の動画ダイジェストがこちら。

www.youtube.com

 

そして、今月NPO法人マギーズ東京設立から1周年を迎え、クラウドファンディングで2200万円ものご支援をいただいたり、土地を東京五輪後まで無償提供いただけることになったり、さらにご寄付をいただいたり、様々な形で参加してくださる方がいたり…

 

クラウドファンディング終了からNPO法人発足、建築計画、土地内定まで(2014年11月〜2015年6月)の動画ダイジェスト。

www.youtube.com



本当に多くの方々の力が合わさり、センターは完成目前のところまできています。

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先週は、塗装前の壁にマギーズ東京への思いを描きました!

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できあがったのは、ありがとうの木。

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地鎮祭、センター内覧、塗装前のメッセージ描きまで(2016年1月〜4月)の動画ダイジェスト。

youtu.be

 

その後、みんなで壁をシラス壁に塗りました!

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でもね。

外から見るとものすごいスピード感でものすごくうまくいっているように見えるようですが、実際は自転車操業状態でひいひい言いながら、(でも楽しみながら)こいでいます。

そして、本当の勝負はマギーズ東京がオープンしてからで、今月末からは英国マギーズセンターでの研修が始まったり、中身の濃度を高めていきます。

と同時に、持続的に運営をしていくための資金集めが本当に大きな課題としてのしかかってきています。

 

「日本には欧米みたいな寄付文化がないから無理だよ!」を言われ続け、また私は寄付を下さいとお願いするのがとっても苦手なのですが、色々なモデルを見習いながら楽しくご寄付をいただいて、社会に必要とされるセンターにみんなで育てていけたらと思っています。

 

そこで、きたる5月13日(金)19時から、東京・白金でチャリティーパーティーを行います。

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お申し込みは、こちらから!!

https://ssl.form-mailer.jp/fms/84befd37429639

会場となる結婚式場の八芳園さんの多大なるご協力のもと、楽しく美味しいお食事を原価でご提供いただいて、会費の8割近くがマギーズ東京の運営費としてのご寄付になります。

今まさにプロボノのイベントチームが一生懸命中身を詰めてくれていて、理事の先生方や応援してくださっている方々含めマギーズ東京ファミリーが年に一度唯一集合する場で、パーティー前日に英国研修から帰国(私はその一週間前に帰国)する秋山正子さん御一行のほやほやの報告もあります。

マギーズ東京オープン前から一緒に育てる仲間になっていただけ、サポート側としてだけでなく、いつか家族や自分が必要となることがあるかもしれません。

参加費2万円は高いと思われる方も多いと思うし、正直、私にとってもハードルが高くて告知するのもなんだか悪いなって感じますが、それでもご縁を感じてくださる方、応援しよう、仲間になろうと思ってくださる方がいましたら是非、よろしくお願いいたします。

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去年のチャリティーパーティの集合写真です。

パーティーの中ではチャリティーオークションも行われる予定で、「パーティーには行けないけれどこんな商品提供できますよ!」というものがある方、是非info@maggiestokyo.org (私も見ています)までご連絡ください。

 

また、一般のご寄付も、NPO法人の寄付会員も、引き続き大大大募集中です。

詳しくはこちらのHPでご確認いただけますと幸いです。 

maggiestokyo.org

 

ところで昨日は、安倍総理主催の桜を見る会に行ってきました。

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写真は両親と会社の先輩と撮ったものですが、私は今月から11年目になる本業の記者としてではなく、NPO法人マギーズ東京の共同代表として初めてご招待いただきました。

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この1年、政府の一億総活躍の会議や安倍昭恵夫人主催の勉強会、議員連盟などでマギーズ東京についてご説明させていただく機会があったからだと思います。 

もしもがんになっていなかったら、マギーズセンターを知らなかったら、秋山正子さんを訪ねてなかったら、決してなかっただろうご縁が今につながり、これからどんなご縁があるのか、とても楽しみです。

マギーズ東京にご縁を感じて輪に飛び込んできてくださる方!(と同時に、私にご縁を感じて飛び込んできてくれるお婿さん候補も…!笑)お待ちしています^ ^

だって、「山下弘子」だから。

あっという間に季節は巡って、春。

このブログも気付けば最後の更新から1ヶ月半も経っていて、パスワードさえ忘れていました・・・!

 

実は、昨日から明日まで、大阪にいます。

ご飯の約束や会議や打ち合わせを急遽欠席し、またリスケしていただいた皆様、申し訳ありません。

大切な妹分の山下弘子ちゃんが今日から入院し、明日緊急で動中塞栓術という治療をすることになったのです。

病院近くのホテルに帰ってきたものの、うまく眠れず、久しぶりのブログ更新。

でもね、安心してください!

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当の本人はいつものかわいいこの笑顔( ´ ▽ ` )ノ

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まるで妹のようですが・・・

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弘子ちゃんと出会ったのは、おととしの夏。

友人から「この子知ってる?美穂ちゃんと似ていて気が合いそう!」と、弘子ちゃんのブログのURLが送られてきたことがきっかけでした。

そこにのっていたのは、母校での講演の原稿。 

http://ameblo.jp/hiroko2929/entry-11775303722.html 

肝臓に19センチのがん、「余命半年」宣告、肺転移・・・

そんな中で、綴られていたのは「全てのことに意味がある」とか「ありがとう」の言葉たち。

 

私の闘病中には、とてもそんな風に思えなかった。

この過酷な状況の中で、どうしてそんな風に考えられるのだろう。

その理由が知りたくて、早速アメブロにメッセージをして、お返事がきた翌日はお休みの土曜日だったため、全て予定を変更して始発の新幹線に乗って大阪に向かったのでした。

今考えるととても失礼ながら、「はじめまして」のシーンからなんとなく直感的にデジカムをまわし、それでできたのが去年の特番です。

http://www.ntv.co.jp/realtv/onair/20150704.html

 

出会いから2年弱。

弘子ちゃんと出会って本当に人生観が変わりました。 

「美穂さん、そんなに仕事ばかりしていて、本当に幸せなの?」

「美穂さん、もっと自分に正直に自由に生きていいんだよ」

隣でそうささやかれ続け、実際に大分自分に正直に、自由になってきた実感があります(笑)

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去年3月、宮古島にて。

そして、何より学ばせてもらっているのは、弘子ちゃんの芯からの強さと、心からの感謝の気持ち。

もうできる標準治療がなくなって、最後の砦のはずだった治験も効かなくなり、腫瘍が気管支を防ぎ始めて咳と血痰が止まらない…

そう連絡をもらった翌日、私はショックで起き上がれず、出勤できませんでした。

命の問題を目の前に、あまりに無力な自分が情けなくて悔しくて、もぬけの殻でした。

でも、本人はあっという間に涙をぬぐってリサーチを始め、たくさんの人の協力でたった1週間で明日の治療への道を開拓して、くったくのない笑顔を取り戻して。

そして、口を開けば、「ありがとう」を言い、いつも今まで助けてくれた先生や、友人知人の名前をぜーんぶ列挙して、あの人にもあの人にもあの人にも恩返ししないといけないんだ!って話しています。

 

何度も立ち合っている検査や診察。

私だったらとっくに崩れ落ちているだろうところを、しっかり前を見て受け止める弘子ちゃんは、9つも下なのに、もう本当にかっこよくて、私はいつも目に涙を溜めながら見惚れています。

もしまた自分が病に冒されるときがあったら、こんな風にありたい。

 

あきらめない限り、道は開ける。

弘子ちゃんは、この難しい状況に立ち向かいながらずっとそれを体現して社会にみせ続けてくれる使命を持って生まれてきたんだと、私は思います。

そして、私にはそんな弘子ちゃんに光をあてる役目があると、勝手に思っています。

(弘子ちゃんの物語第5弾はNEWS ZEROにて今月中に、第6弾はnews every.にて来月にも特集したいと考えています!)

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今年2月、友人の結婚式にて。

 

明日も、その後も、きっと大丈夫。

だって、「山下弘子」だから。

 

これからも一緒に山越え谷越え生きていこうね♡

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去年8月、富士山頂にて。


※下記、術後に追記。

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見ての通り、無事終了!

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術後3時間ですっかり元どおりご飯を食べている弘子ちゃんを見て安心し、今夜の最終で帰京します^ ^

【一緒に種を蒔きませんか?】NPO法人maggie's tokyoプロボノ(ボランティア)・学生インターン募集!!

先月東京・豊洲に着工し、オープンまでのカウントダウンがいよいよ始まったマギーズ東京。

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東京新聞より(2016年1月12日朝刊)

やるべきこと、やりたいことの構想はたーくさんあるのに、とにかく人が足りない!!
ということで、このタイミングで初めてボランティアを募集させていただくことになりました!!
今回は主に、医療面や患者さんのご対応に関するボランティアではなく、マギーズ東京オープンに向けての資金調達と広報のための実働部隊となって一緒に動いてくださる方を募集します。
 
どんなスキルを持った方が足りていないか、どんな方にお手伝いいただきたいかを洗い出してみたところ…
 
WEBデザイン
冊子、フライヤーの編集構成
冊子、フライヤーのデザイン
イベント企画
イベント運営・統括
イベントスタッフ
企業営業
助成金等申請書類作成
翻訳
リサーチ
 
…なんだか全て足りていないんじゃん!!という感じに見えますね。
ごめんなさい、本当に足りていないのです。
 
基本的には学生インターン以外は、即戦力としてご協力いただける本業で専門分野として経験のある方にお手伝いいただけたらとてもありがたいです。
 
3月4日(金)夜19時半頃から新橋周辺で、ボランティア説明会を開催したいと思います。
ボランティア期間は、ひとまず1〜3ヶ月から始め、もし良かったらオープンまで、そしてもし良かったらその後も継続して…と話し合いながら進められたらと考えています。
もちろん説明会にきてみて、「やっぱりやめます!」ということも可能です。 
 
ご参加いただける方は、
「 maggies.recruit@gmail.com 」宛に、
タイトル「第1回ボランティア募集への応募」
本文「お名前・性別・ご連絡先(メールアドレスと携帯番号)・ご経験・希望のボランティア内容・がん経験(本人、御家族)の有無・動機を一言!」
を記入して、ご連絡ください。
ボランティア説明会についての詳細を折り返しご連絡いたします。
そして、ボランティアなのに大変申し訳ありませんが人数によっては選考もさせていただく予定です。
特定の商品や治療法の営業、宗教、マルチ商法の勧誘などを目的としたご参加はお受付できません。
会場手配の都合上、一旦2月29日をお申し込みの締め切りとさせてください。

また、マギーズ東京を長い目で見たコンサル、PR戦略立案、人事、広報などのご経験のある方のお力も随時お借りしたいと思っていて、お力をお貸しいただける方がいればご紹介いただけたらとても嬉しいです。
 

ここで少し、マギーズの仲間のご紹介をさせてください♪
マギーズ東京プロジェクトは、秋山正子さん率いる「ベテランチーム」と、私たち「比較的若手チーム」が合体しておととし5月に発足。
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余談ですが、私たち「比較的若手チーム」は、私が学生時代からこれまでの人生で出会った中で、このプロジェクトに必要なスキルを持っている人を思い浮かべて、一番に「この人と一緒にやりたい!」と思った友達にそれぞれ会いに行って口説き、一本釣りして結成されてます(笑)
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中には産休中、留学中の仲間もいますが、立ち上げ時メンバー。
私が声をかけやすいからか、同世代女子ばかり・・・ですが、男子禁制なつもりも年齢制限もありません!
 
そして、有識者の方々に加わっていただいて、去年4月にNPO法人になりました。
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例えば、建築チームや、
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ファンドレイジングのためのパーティスタッフや、
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クラウドファンディングのお礼の品の郵送大会のお手伝いなど、
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コアに一緒にマギーズを動かしてくれる仲間に加えて、イベントやプロジェクトごとに単発で手伝って下さる仲間もいます。
 
マギーズは、みんな本業優先で、できる人ができることをできるだけ、というスタンスでご参加いただいていて、なにかを無理強いすることはしません。
でも、コミットするほどやりがいがあふれていることと、色々な感動を共有できること、いい仲間や友達ができることは保証します^ ^

そして、お時間のある志高い学生さん!!
本業とボランティアのダフルワークをこなすバリキャリな先輩に囲まれて、きっといい経験になります。

また、手伝う余裕はないけれど寄付して応援するよ!と言ってくださる方やご協力いただける企業様も常に募集しています。

【ご寄附の方法】
NPO法人マギーズ東京の会員になる
ホームページより入会申込書に必要事項をご記入になり、年会費1万円をお振り込みください。
その上で、①お名前、②メールアドレス・連絡先、③お振込金額、④お振込み日、⑤メッセージを、donate@maggiestokyo.org へご連絡お願いします。

②単発ご寄付のお振込み
お振込先
みずほ銀行 市ヶ谷支店 普通 2281171 トクヒ)マギーズトウキョウ
・ゆうちょ銀行:記号 10080 番号 48470541 トクヒ)マギーズトウキョウ
お振込み頂きました方はお手数ですが①お名前、②メールアドレス・連絡先、③お振込金額、④お振込み日、⑤メッセージを、donate@maggiestokyo.org へご連絡お願いします。

③Y!ネット募金から(Tポイントでの募金もできます)

④早くカード決済ができるようになるよう鋭意準備中です!

お時間やスキルを使ってのボランティアも、ご寄付も、お待ちしております!!

「緩和ケア」への誤解とマギーズ。

今日は、「緩和ケア」への正しい理解を広めるための市民公開講座、平成27年度厚生労働省委託事業「がんの痛み・つらさの解決方法はあります〜もっと身近に緩和ケア〜」でした。
 
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よく取材に行く霞ヶ関のイイノホールのステージにあがることになる日が来るなんて、ドキドキ。
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300人を超える方が会場にいらしていたそうです。
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さて本題。
皆さんは、「緩和ケア」と聞いたら、どんなことを思い浮かべますか?
 
私は、「緩和ケア」=終末期に、モルヒネなどの麻薬を打ちながら痛みをとるケア、というようなイメージを持っていました。
もうできる治療がなくなってから死ぬまでの間、少しでも穏やかに過ごせるようにするためのケアで、「緩和ケア」をする段階になったらもう治る見込みはないんだって、誤解していました。
 
そんな風に思っている人、多いのではないでしょうか?
私もがんについての勉強を始めて初めて、それは昔の話で、大いなる誤解だったんだって知ったのです。

では、緩和ケアってなんだろう?
 
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いただいたリーフレットによると…

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重い病気に伴う身体と心の痛みを和らげること。
 
そして、それは、終末期になってからではなく、「がんとわかったときから」始まるものだということ。
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国も、2007年から「がんと診断された時からの緩和ケア」を推進しているのに、2008年に自分ががんになった当初は完全に誤解していました。
 
そして、それは、痛みをとるということだけに限りません。
下記、5つの支援。
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ということで、お気づきの方もいるかと思いますが、私たちがこれからオープンしようとしている「マギーズ東京」がやりたいのは、まさにこの「緩和ケア」なのでした。
 
ちなみに、先月着工したマギーズ東京は今こんな感じです!
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でも、マギーズ東京ではどんなことをするの?と聞かれたときに、「緩和ケア」という言葉を使うと、終末期の方のためのホスピスみたいなところ?と聞かれることが多くてややこしくなってしまうので、なかなかこの言葉は使えていません。
がんとわかったばかりの方も、終末期の方も、がんのどのステージでも、患者さんご本人もご家族も…なので、実際は「緩和ケア」の定義とほぼ同じなんですけどね。
 
もうひとつ誤解の多い「医療用麻薬」もしかり、言葉って、一度持ってしまったイメージを覆すのって難しいから、普及させるためには他の言葉を作っておきかえた方がいいのではないかとか、今日はそんなこともお話してきました。
「医療用麻薬」も、投与すると意識が朦朧として普通の生活ができなくなってそのまま死に向かっていってしまう怖いイメージがあったけど、「医療用麻薬」は麻薬といっても医療用に開発された鎮痛薬のことで、色々な種類、使い方があって、適正に使えば脳のバランスを取り戻すように作用して、しなやかに生活していくことをサポートしてくれるそうです。

がんに伴う精神的苦痛を専門的に治療する腫瘍精神科に行くこともそう。
がんに加えて心も病んじゃったのか…という風に抵抗を感じる方が多いそうだけれども、そうではなくて、闘病に伴う不安や不眠を解消するためにもっと気軽に足を運んで良かったんだって、分かりました。
(と言っても私は闘病中は腫瘍精神科の存在すら知らなかったので、本当に知っていたかった…!あの頃の私はめっちゃ必要としていたのに…!)

特に日本人は、我慢して耐えることが美徳的なところがあるかとしれないけど、がんとわかったときの衝撃も、心のつらさも、誰でも当たり前に起こりうることで、そのつらさや痛みを和らげてもらうケアを受けることは、自分が弱いのでもワガママでも贅沢でも最後の手段でもなくて、よりよく生きるために当たり前のこと。
それを知っていたらどれだけ救われたことだろう。
 
「緩和ケア」への誤解が上手くとけて、初発だって早期だってなんだって、つらいときはつらいものだから、ちょっとしたことでも、つらいとか、痛いとか、我慢しないで言った方がいいし、解決方法も、支えてくれる人も方法も色々あるんだよって知ってもらいたいです。
お医者さんも、看護師さんも、相談支援センターも、患者会も、私たちマギーズも、味方はたくさんいるから、我慢しないでつらい!!って言っていいんだよって。
 
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そんなこんなで、今日の講座にお声がけいただいたときは「私は専門外だけど大丈夫かな?」ってドキドキしましたが、実際に参加してみて、あまりに共感するところが多く、なぜ呼んでいただいたのか、ようやく少し分かりました(笑)

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呼んで下さった上村先生と緩和ケアメッセンジャーでお笑いジャーナリストのたかまつななさんと座席にて、上村先生による自撮り!


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聞きに来てくれた乳がんサバイバー仲間のかえさんと♪

「緩和ケア」の基本のきから学ばせていただけたことは、マギーズをやっていく上でもとても有意義で、今関心を持っているスピリチュアルケアやサイコオンコロジーなどの心のケアとともに、これからもっと掘り下げて学び、伝えていきたいと思いました。

今日は素敵な機会をどうもありがとうございました^ ^

最後だとわかっていたから。

心の底から慕い、信頼し、尊敬してやまない恩師とお別れをしてきました。

先生は、私が9年前、記者になって初めて「朝まわり」「夜まわり」(「朝まわり」は朝その方が出てくるところを、「夜まわり」は夜その方が帰ってくるところを、ご自宅の前で待っていてお話をさせてもらうこと)に通った相手でした。

社会に出て間もない、何者でもない私にとって、人生の大先輩、しかも数々の功績を残されて社会の中心で重要な役割を担っている先生のお話を伺いに行くということは、それだけで大きな出来事。

夜通し待って帰ってこなかった日も、私の姿を見つけても一言も話さないで中に入ってしまう日もあったけど、そんな日々の中で少しずつ挨拶をしてくれるようになり、立ち止まって話してくれるようになり、その時間が少しずつ長くなっていき…

「今日もいるのかあ!」という照れたような面食らったような反応がかわいらしくて、知らない世界のお話を伺うのが楽しくて、少しずつ信頼していただけているのがわかって嬉しくて、当時23、24歳だった私は週に3、4回はバカの一つ覚えみたいに(他のご自宅とはしごしながら)先生のところへ通ったものでした。

私がご自宅の前で疲れ果てて立ったまま寝てしまっていたら、「ほらほらボクが帰ってきた事に気づかなかったらいつまでも帰れないでしょうよ」と起こしてくれた日のこと、「年頃の娘が私のところなんて通っていないでデートに行きなさい!」と心配してくれた日のこと。
昨日のように思い出されます。

先生は、どこからどう見てもものすごく偉いのに、おごることなくとってもチャーミングで、懐が深く温かく、私は人としての立ち振る舞いから話の聞き方まで、本当にたくさんのことを教えていただきました。

そして、「記者」という肩書きがあるだけの何の実績もない自分であっても、真心を込めて真摯に向き合い続ければ、たとえ相手がどんなにすごい人でも偉い人でも通じることができるし、「人は肩書きの前にみんな人なんだ」という、その後の記者人生の中で神髄となる大切な信念みたいなものを、先生から教えていただきました。
(それでこんな風な突撃型の記者になってしまいました。もちろんその後、どんなに真心込めても接触さえ叶わなかった相手も少なからずいますが…)

そうやって先生のところに通ってお話を聞くこと半年あまり、私に乳がんが見つかり、すぐに「しばらく通えなくなります…」とご挨拶に行ったら、急に医師として患者さんに向ける眼差しに切り替わり、本当に親身になって相談に乗って下さいました。

それから8ヶ月間の休職中も、何度も気にかけてご連絡を下さり、復帰後、私が別の担当になって先生の夜回りに伺えなくなった後も、仕事でも何度もありがたいご連絡をいただいたし、学会等で私の主治医を見つけると先生が一目散で駆け寄ってきては、私の容態を気にして下さっていたそうです。

 

そんな先生が2年余前に膵臓がんを患われ、去年一時退院された際に訪ねたのが最後となってしまいました。

このときも、ご自身の体調が不安定な中、私のことばかり気にしてくれて、私の近況についてたくさん質問しては本当に嬉しそうに聞いてくれたのでした。

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入院中の弱った姿は誰にも見せたくない、とおっしゃっていたので、この日、私はきっと今日が最後になるかもしれないとわかっていて、楽しくお話して、先生の手を握ってお別れをした後、号泣しながら仕事に戻りました。

そして先週、先生の訃報を聞いてから体調が優れず、今週に入って39度以上の熱を出して寝込んでしまっていましたが、母親に付き添ってもらって告別式に参列してきました。

会場に入りきれない参列者の方々を見て、蒼々たる方々の弔辞を聞いて、私はすごくかわいがってもらったと自負していたけれど、きっと参列している人みんながそれぞれそう思っているのだろうなと思いながら、神様みたいに優しくて穏やかな笑顔で微笑む先生に、誰にも負けないくらい、心からのありがとうを言って帰ってきました。


この仕事をしていると、毎日のように人の死にふれるし、社外活動でも、死の存在を避けては通れません。

でも、周りの誰かが亡くなったときに、後悔しなかったことなんて一度もありません。

名残惜しくないことなんてあるはずありません。

仕事が落ち着いたらお見舞いに行こうと思っていた矢先に…ということも何度も経験して、仕事って、私の人生の優先順位って、一体なんなんだろうと自己嫌悪して自暴自棄になりそうになったこともあります。

先生とも、できればもう一度お会いしたかったし、もっともっとお話したかったし、聞きたいことも山ほどあったし、次の機会に渡そうと買っていたお見舞いのギフトもまだ私の部屋にあるし、とにかく全く恩返ししきれていません。
目を輝かせて「わぁすごいね、楽しみだ!!全力で応援するよ!!」と言って下さっていたマギーズ東京の完成ももう間近だったのに…

だけど、あの日、一時退院できたと聞いて仕事を抜けさせてもらって訪ねられたあの時間は、きっと最後だとわかっていたからこそ、慈しみ深く、貴重で、大切で、宝物のような時間でした。

人生を生きていく中で本当にたくさんのことを教えていただいた先生、本当にどうもありがとうございました。

心からご冥福をお祈りいたします。

感謝と祈りのスタートライン。

これまで何度も通った、まだ何もないマギーズ東京の建設予定地に建つ、一棟のテント。

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ここで、晴れの日のきょう、1月11日午前11時からマギーズ東京の地鎮祭が執り行われ、私たちは無事、本格的なスタートラインに立たせていただくことができました。

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地鎮祭の内容については、マギーズ東京のFacebookページでご紹介しているので、ここではそこに載せきれなかった写真やエピソード、そして今感じていることを書いておきたいと思います。
 
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私は2014年3月にウィーンでの国際意見交換会IEEPOで、がんに影響を受ける全ての人をエンパワーするイギリスのマギーズキャンサーケアリングセンターの存在を知り、これこそまさに闘病中の私が欲しかったものだ!と運命を感じました。
そしてすぐに、日本に、まずは東京につくりたいと決意しましたが、2020年の東京オリンピックパラリンピックまでになんとか形にできたら、というのが最初の目標でした。
それがこんなに早く、あれから2年も経たずにここまでこられるなんて、まるで夢の中にいるようです。

思えばこの間、秋山正子さんとの出会いを筆頭に、秋山さんが大切に育んできたチームの方々と出会い、学生時代や就活中、プライベートの出会いの中からいつか一緒に働きたいと思っていた友達がそれぞれ集結してくれて、ふたつのチームが合わさってマギーズ東京プロジェクトが立ち上がり、そこから協力者はさらに広がり、クラウドファンディング等をきっかけに3000人近くの方々からご寄付をいただいて、それ以上の応援をいただき、東京ガス用地開発さんに土地を提供してくださるように三井不動産レジデンシャルさんがつないでくださり、コスモスモアさんが施工を買って出てくださり、その土地がたまたま国立がん研究センターやがん研有明病院、聖路加病院、昭和大豊洲病院など、おそらく日本で一番がん医療を行っているであろうエリアの中心地で、それらの病院を中心にマギーズ東京ナースチームができ、本国イギリスにも21箇所目のマギーズセンターとして仲間に入れていただけることになり…

夢のような出会いとミラクルが続いて今日の日があり、神様にご挨拶している時、お辞儀をしている時に、導かれてここに建てさせてもらえるのだと全身で感じて、感謝の気持ちで涙が止められませんでした。
 
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そして、これからも全力で取り組みなさい、と言われているようにも感じました。


今日は、この2年弱ずっと目指してきた門出の地点。
でも、決してゴールにたどり着いたのではなく、ようやくスタートラインに立てたということ。
昨日までもご支援と資金を集めさせていただき、ミーティングを重ね、何度もイベントや講演をして準備を進めてきたけれど、物理的、実質的なものはまだ何もありませんでした。
でも、今日からは、建物を建てるという昨日までとは全く違うフェーズに入りました。

夢を見ているようだなんて甘いことを言っている場合ではないこともよく分かっていて、これからここに建つマギーズ東京をいかに必要な方に必要とされるセンターにしていけるか、いかに持続性を持って運営していけるか、とても責任を感じ、緊張もしています。
初代センター長に就任する覚悟を決めてくださった秋山さんは、もっとだと思います。

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でも私は、絶対に大丈夫だと信じて疑っていません。
マギーズと出会い、マギーズをきっかけに私の人生にとって欠かせない皆さまと出会い、一生の宝物だと思える経験をたくさんして、私の人生は大きく変わり、ひとりでは到底できないと思えるようなことも、皆の力が合わさるとなんでも実現できるのだということを、教えていただいてきたからです。
 
これからもきっと大変なことがたくさんあると思います。
人として、仕事人として、女性として尊敬し、憧れてやまない秋山さんと共に共同代表をさせていただくには私はあまりに未熟で、本業との両立もたまにとてもしんどくて、不安が襲ってくるときもあって、これでは失格だと凹むことも何度もあるけれど、泣き事を言った時にマギーズには、ただ黙って聞いてくれる人も、怒ってくれる人も、励ましてくれる人も、助けてくれる人も、支えてくれる人も、慰めてくれる人も、癒してくれる人も、祈ってくれる人も、そして私と同じ熱量で夢を思い描いて突き進んでいる人もいます。
だから絶対に大丈夫だって思っています。

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というか、みんなと一緒だったら、人生何があっても大丈夫、なんでも実現していけるって、本気で思えるのです。
そして、そんな魅力あふれる人が一丸となり、同じ思いを持って社会で様々な支援策を講じている方々とも手を取り合っていったら、がんに影響を受けるあらゆる人にとって、自分らしく、安心して、誇りと希望を持って、幸せに生きられるような社会を実現することも夢ではないと思えるのです。
 
今日という日を迎えられたこと、本当に幸せで感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、無事施工して、皆に愛されるマギーズになれるように祈っています。

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この写真を大月さんにもらって見た瞬間、また涙が出ました。
このサイズの写真は大月さんから、横長の写真は宮井さんが動画から切り出して送ってくれたものです。
いつも記憶を呼び覚まさせてくれる写真や映像を、本当にありがとうございます。


最後に一つ、こぼれ話。
マギーズ東京は、秋山正子さんとわたし鈴木美穂が共同代表なのですが、地鎮祭は、司会を務めてくれた加奈が、『共同代表の「秋山美穂さん」、ご挨拶をお願いします』と読み間違えるところから始まり、おかげでとても和やかな始まりになりました。

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でもね、その後の進みもなんだかどうしても…

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ケーキカット。

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フラワーシャワー。

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花嫁の手紙。

いつか、今日が私の結婚式代わりだったと振り返る可能性が十分あるな…と内心思ってはその思いをかき消して真面目な顔をしていたのでした!

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マギーズが着工できた暁には、プライベートを二の次…いや、三の次四の次にしてブルドーザーのように働きまくる生活を少し見直して、「今の美穂は恋愛の 「れ」の字もする気がなさそうだよね」とギョッとする指摘(「そんなことない!」と全否定したのは言うまでもありません!)をしてきた男友達も見返せるくらい魅力的になって女性としても幸せになる準備をしなくっちゃてずっと思ってきたので、地鎮祭とマギーズ会議を終え帰宅した後は、予定通り岩盤ヨガに行き、今は長風呂につかってこれを書いております。

でもね、たとえ今日の地鎮祭が私にとっての結婚式だったとしても、これだけ夢中で夢を追いかけて、もし人に喜んでもらえる新しい価値を社会に生み出すことができたり、もし人のためになれる一生を送ることができたなら、それは十分幸せな人生だとどこかで思っている節もなきにしもあらず、今日の投稿を未来のどんな状況の自分がどんな気持ちで読み返すことになるのか、楽しみです。

勝負の三連休。

こんばんは!
お天気に恵まれた三連休、皆さまいかがお過ごしですか?

私も本業の記者としては、三連休をいただいています^ ^
そしてここぞとばかりに、社外活動のNPO法人マギーズ東京の共同代表として、三連勤で走り回っています!

【今日】
今日は国際フォーラムでのシンポジウムで講演だったのですが…
なんと、わざわざ私なんぞやのために楽屋(個室!)をご用意してくださっていて、びっくり!
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学生時代のダンスサークルの公演のときとか、他の講演のときに楽屋を使わせていただいたことはありましたが、こんな風に一人部屋は人生で初めてで、恐縮しながらはしゃいでしまいました♪

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鏡の周りにライトがつく、女優ミラーも独占(笑)

でも慣れなくて手持ちぶさたで、少しの待機中、トイレに行こうと楽屋の外に出て場所を聞いたら、楽屋の中にありますよ、と。
よく見たらドアがあり、開けたらトイレもシャワーもついていて、うっかり楽屋素人を露呈してしまいました(汗)
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気を取り直して、今日のシンポジウムは「がん診療はこう変わった」というテーマ。

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講演会場も広くて、人も余裕の1000人超え。
口から心臓が出ちゃうかと思うくらい緊張しました。

でも、いざ話し始めたら目の前の方々が何人も泣いていて、泣かせるつもりは全くなかったので私は一生懸命笑いながら話したつもりです。
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また、私は「特別発言」というアイスブレイク的な役割で、私以外の登壇者は全員お医者さんだったのですが、皆さんのご講演でたくさんメモをとりたくなるところがあり、とても勉強になりました。
といっても、講演後に総合討論があったので、ついていけるように必死で聞いていたというのが実情です…。
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10時から16時半という長丁場。
会場の皆さんの真剣なまなざし。
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その上、正直、偉い先生方の中で、自分だけが「何者でもない」感じがして、準備の段階から何を話せばいいことやら悩んだし、今日も私は始終「背伸び」をしていたのを自覚していて正直どっぷり疲れてしまいました。
でも、こういう背伸びが必要な機会って、とっても貴重で大切だと思っています。
だって、何度も背伸びをしていると、いつの間にかその背伸びした背の高さに成長して、それを繰り返していたらぐぐぐんって、自分を伸ばすことができるはず!!
そんな風に思うので、今日も貴重な機会をいただいて、本当に感謝しています。

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私が変わった経歴を歩んでいるために、今日みたいに自分の実力以上だと感じる場違い感満載の場(なんとこの「特別講演」は、かつて手塚治虫さんが登場された枠だと聞いて、ひっくり返りそうになりました)に呼んでいただいたり、ご紹介いただいたりすることが最近増えているのですが、その度に私がお受けしていいものか、ご期待に耐えられるものなのか、自信がなく震え上がるし、準備をしなくてはいけない案件もいつも積み上がっていて、いっぱいいっぱいです。

でも、両親に一度相談したところ、父親に「呼んでいただけるうちが華!なんでも受けてみればなんとかなる!」と言われ、母親は常に「えー、すごーい!」と無邪気に喜んでくれるので背中を押され、そして何よりマギーズ東京を応援してくださる仲間を増やすために、本業の仕事のない休日で主催者の方の思いに共感したら、全てお受けして挑戦させていただこうと思っています。

講演の後は、かねてから知識が豊富でスマートだなぁ、と思っていた方に突撃して、マギーズ東京の運営をしていくために、どういう思考で何をしていけばいいのか、たくさんアドバイスをいただきました。
こんがらがった頭がスッキリ!!
お知恵をたくさんいただいて、本当にどうもありがとうございます。

そして、今は帰宅して、ルームメイトの作ってくれたご飯をいただいて、長風呂しながらこれを書いています。
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肉じゃががめっちゃ美味しかった…ありがたや〜!

あと、最近たまたま近くの薬局で目に入って買ったこの入浴剤がめっちゃ発汗できて気持ちよくて好きで、お風呂の蓋を半分閉めて長々と作業か読書しています。
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何を隠そうこの写真、今お風呂につかりながら撮影!

お風呂から出たら早速さっきいただいたアドバイスを元に頭の中を整理して書き出す作業に勤しみ、次の会議までの宿題をやったら、今夜はベットに入って課題図書を開いてもきっと3分で爆睡コースです。


【昨日】
三連休初日の昨日は、最近通い始めたご近所の岩盤ヨガに朝から行き、J-WAVEさんのラジオ収録に行ってきました!

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Antenna* The hidden storyという、ある人や団体の隠されたストーリーをお話するというコーナーで、私が昨日お話したことを読み語りしてくださって、その中に私のインタビューがはさまる形だそうです。

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今月のどこかの金曜日午前10時40分からだそうで、どんな風になるのか楽しみです♡

その後、隙間の一時間お買い物をして、若年性がん患者団体のSTAND UP!!の会議に出て、今日の講演の打ち合わせに行ったら(パレスホテルで厳かに行われた会食付き事前打ち合わせは私にとってまたカルチャーショックでした…ほとんどの皆さまと初対面だったし、厳かすぎて写メすら撮れませんでした…)緊張感が高まり、このままアドリブで話すわけにはいかない!と思いました。

その後は、今度はまさにアイディアマンとはこういう人のことを言うのだ!と思っていた方とお茶をしてマギーズ東京について、また私の本業でできることについても色々アイディアをいただいて刺激を受けまくって24時前に帰宅。

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本格的に危機感を持ち始めた頃にたまたま見つけて買った私のグッドアイディアノートに、グッドアイディアがたくさんたまってきました!
これを復習、そして実現したところをしばし妄想して、そこからようやく今日の講演をきちんと練り始め気づいたら午前3時…というこれまたノンストップ全力疾走の日でした。
 

【明日】
そして。
三連休最終日、成人の日の明日は、いよいよ、いよいよ、マギーズ東京の地鎮祭着工式が行われます!!

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ずっと更地を見つめてきたこの右中央の緑の場所についに!

マギーズセンターに出会って2年弱、NPO法人が立ちあがって9ヶ月、本当に、数え切れないほど多くの方々と出会い、叱咤激励してもらい、支えてもらい、一緒に泣き笑いしながら歩んできた仲間と共に明日を迎えられることを、心から、心の底から、幸せに思います。
 
ただ、最近「いよいよオープンだね、おめでとう!」とよくお祝いのお言葉もかけていただくのですが、ここでただ喜んでいてはダメだと思っています。

だって、明日は圧倒的に、ゴールではなく、スタート。
皆さまの温かさと気合と勢いでなんとかここまできたけれど、5年間のパイロットプロジェクトといえでも多くの方々を巻き込みまくって実質的な「建物」を建ててしまう今、本気で地固めをしていかないとまずいのです。
そんな襲いくる危機感と責任の中で今、今日の講演とは別の意味で口から心臓が飛び出そうなくらい緊張していて、だからこんな風に加速して走り回っているだと思います。

サステイナブルに運営していけるように、壁にぶつかってもぶつかっても崩れない組織に育てていきたいし、資金集めもより一層頑張らないといけない。
そして何より、必要としていただけるような内容の充実も。

明日は、着工式が終わったら、理事会があり、その後は木材を一部ご提供いただけることになっている協会にご挨拶に行って、メンバーの全体会議をする予定。
そして夜はつかぬ間の癒し(兼、最近本気のダイエットのつもり)、岩盤ヨガの「マグマヨーガデトックス」というクラスにルームメイトと行く約束♡

そんなこんなでマギーズの共同代表としての勝負の三連休はあっという間に過ぎ去り、今度はまた記者モードに頭を切り替えて走り回る平日がやってくるのでした。

以上、マジでのぼせる5秒前でした!