全力疾走、ときどき爆睡。

報道記者/NPO法人maggie's tokyo共同代表・鈴木美穂のブログ。あれもこれも追いかけて、きょうも猪突猛進進進!!

へこたれそうな真夜中に、お風呂にて。

今日一日の(記者としての本業の)仕事を終えてタクシーに飛び乗り、19時からの(社外活動のプロジェクト)maggie's tokyoの大事な会議に大遅刻しながら21時から参加して、24時頃帰宅して、明日の朝が締め切りの資料を作って、午前3時前。
とりあえず一旦休憩しようと思ってお風呂につかりながら、たまりにたまった未読のFacebookメッセージを(Macbook Airにビニールかけてお風呂に持ち込んで)チェックしていたら「今まさに乳がん闘病中」という方から新着メッセージをいただきました。
 
「はじめまして。深夜に突然ごめんなさい。
たまたま美穂さんのanother lifeの記事を見つけて、いつの記事かと思ったらちょうど1年前の今日だったので、なんだか少し運命めいたものを感じ、直接お礼を言おうと思ってメッセージしています。
(中略)
がんと言われて人生おしまいだと思って自暴自棄になっていましたが、美穂さんのように人生おしまいどころか、がんからパワーをもらって生きられることもあるのだと知って、私も前向きに治療してみようという気持ちが湧いてきました。
どうもありがとうございます!!」
 
心に染み入って記事を思わず確認してみたら本当に1年前の11月12日で、なんだか私も運命めいたものを感じて、仕事の脱線はお風呂につかっている間のみと決めて、のぼせる前に投稿すべく急いでこれを書いています。
 
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ご存知の方がどれだけいるか分かりませんが、another lifeは、インターネット版「情熱大陸」と(一部で)ささやかれている人間ドキュメント。
 
この取材をしていただいた日も何かでものすごく忙しいときで、1時間なら…と無理を言いながら、JR大崎駅の駅ビル的なところで、幼少期の頃からのことを矢継ぎ早に話し、その辺の壁に寄りかかってみてと言われるがままに撮影していただいたのを覚えています。
きっと大変だっただろうに、とっても素敵な記事にまとめていただき、読んで下さったという方々からたくさんのご支援や応援が届いて、maggie'sの実現に向けて大きく背中を押してもらいました。
本当に本当に、どうもありがとうございます。
 
 
でも、実はこの記事が出てから一年後の今日、私は珍しくへこたれそうになっていました。
 
やるべきこと、やりたいことが積み上がりすぎていて、いろんな締め切りや返信の催促も襲ってきていて(ごめんなさい…)、優先順位をつけて取り組んでいても横から前から後ろからまた新たな仕事が舞い込んできて、時間が足りなさすぎていっぱいいっぱいで、そんな中、私の大遅刻で私がやりたいと言い出したプロジェクトに忙しい時間をさいて全力でつきあってくれているメンバーに大迷惑をかけて、優しく温かくフォローしてもらってますます申し訳なくて、本当にこのまま突き進んでちゃんとうまくいくのか不安に押しつぶされそうになって、不意にプライベートで凹むこともあったりして、とにかくとにかくへこたれそうになって、お風呂につかった瞬間、涙があふれてきたのでした。
 
本業も社外活動もどっちも中後半端にはなりたくないのに、本気で全力疾走してもしても常に何かやりきれないことがあり、やっぱり二足のわらじはそろそろ限界なんじゃないか、一本にしぼるときなのかな、とも初めて本気で思いました。
 
そんな中で、届いた冒頭のメッセージ。
そして、1年前の今日の自分が発していることを久しぶりに斜め読みし、はっとしたのです。
 
私自身、誰かががんを患った時に、
「あの人もがんになったのだから、大丈夫」
と思ってもらえるような、そんなロールモデルになりたいと考えています。
だから、仕事もプロジェクトも全て諦めずにやり遂げようと思うんです。
 
はっ!!
 
1年前の私は何を偉そうに…
そして、1年後の私は何をへこたれそうに…
 
ロールモデルになりたい」なんて恥ずかしくかっこつけたこと宣言しておきながら、今はまだ全く「仕事もプロジェクトも全て諦めずにやり遂げた」と言える状態ではないではないか…
自ら望んで旗を立てて、こんなに支えてもらって、それで「へこたれそう」だなんて私はなんて「甘ちゃん」だったのだ!!
 
まずいまずい、泣いている場合じゃない!!
そして、のぼせている場合でもないんだった!!
 
私はなんの宗教でもないけれど、きっと神様はいて、必要なときに必要なものを見せてくれているんですよね。
お風呂につかった頃には私の中で最大勢力だった「甘ちゃん」は去っていき、「頑張り屋さん」が一気に勢力を巻き返してきました。
神様、どうもありがとうございます。
 
…でもね、案の定、ばっちりのぼせてしまいました!笑